ディジタルメディアプロフェッショナル(3652)・ハウスコム(3275)







IPOスケジュール
上場日 銘柄名 コード 市場 BB期間 主幹事 公募価 注目度
07/21 モルフォ 3653 マザ 07/01〜07/07 野村 7/8 -
画像処理技術の研究・製品開発、及びライセンシング
07/20 クオリア 4579 JQG 07/01〜07/07 大和 7/8 -
医薬品の研究開発及び開発化合物の知的財産の導出
06/29 日本ドライ 1909 東2 06/13〜06/17 大和 2040 B
消化・防災設備の設計、製造、販売、施行、保守等
06/29 SEMITEC 6626 JQS 06/10〜06/16 三菱 1250 B
温度センサー等の製造、販売
06/24 イートアンド 2882 JQS 06/07〜06/13 みずほ 2860 B
大阪王将」を主とした外食事業、冷凍食品の製造販売
06/23 ハウスコ 3275 JQS 06/07〜06/13 大和 600 C
賃貸建物への入居者の仲介
06/23 DMP 3652 マザ 06/07〜06/13 野村 2400 A
グラフィックプロフェッサの開発・販売及びライセンス供与
06/09 クロタニ 3168 東2 05/24〜05/30 野村 1200 B
非鉄金属スクラップ、インゴット、美術工芸品の製造販売













株式会社ディジタルメディアプロフェッショナル
銘柄 ディジタルメディアプロフェッショナル(3652)
市場 東証マザーズ
上場日 2011/6/23
公募価格(仮条件) 2400円 (2100円〜2400円)
連結PER(なければ単独)(仮条件PER) 12.2倍 (10.7倍〜12.2倍)
主幹事証券 野村證券
公募売り出し総額(仮条件時) 18億円 (15.8億円〜18億円)
時価総額(仮条件時) 54.4憶円 (47.7億円〜54.4憶円)
初値予想レンジ 3600円〜4000円
需給度合(S〜D 5段階) B
注目度(S〜C 4段階) A
ブックビルディング参加推奨度(5段階) ★★★★
短期ディーリング参加妙味度(5段階) ★★★
中長期保有妙味度(5段階) ★★★★
<事業内容



精細な画像を描写する為に必要なハードウエアIP及びソフトウエアIP(合わせてグラッフィックスIPコアという)を開発して、主にゲーム機器、パチンコ・パチスロ機器、モバイル通信機器、自動車、家電製品等に組み込まれる半導体向けのグラッフィクスIPコアを半導体メーカーやゲーム機器メーカー、モバイル通信機器メーカーに提供することを事業の中核としている。



1.IPコアライセンス事業



自社開発のグラッフィックスIPコアを顧客に提供したうえでライセンス収入等を顧客から得るライセンス供与と、これらに付帯する技術サポートに区分される。



※.ライセンス収入



ライセンス収入は、顧客企業が家電製品等の開発を進める過程で、ライセンスを与えた事による対価として得られる収入です。顧客の製品開発の初期段階で発生する。



※.ランニングロイヤリティ収入



それに加え顧客製品の生産開始から生産終了まで数年間にわたり継続的に発生するランニングロイヤリティ収入がある。



※.技術サポート



グラフィックスIPコアをライセンスした顧客に対して、技術サポートを行って対価を得るものです。ライセンス後、一定期間に限って提供する初期技術サポートや、年単位で保守工数を提供する年間技術サポートなどがある。



2.LSI製品事業



グラッフィックスIPコアが組み込まれたLSI製品「NV7」を、大手国内半導体メーカーに製造を委託したうえで、半導体商社にむけて販売している。LSI製品は主にアミューズメント機器等に組み込まれる。なお、IPコアライセンス事業の顧客が製造販売する最終製品との競合を避けるため、LSI製品の販売先はアミューズメント機器市場を対象としている。



3.その他事業



その他事業は、ライセンス供与に伴う受託開発とセミナー等に区分されている。



セクター別の売上高構成比は、2010/3期において、IPコアライセンス事業71.6%、LSI製品事業21.9%、その他6.5%となっている。主な販売先企業は任天堂73.8%、ブルームテクノ21.9%。

<コメント>


同社は任天堂の「3DS」向けにライセンス供給している為、任天堂向けの売上構成比が大きい。よって「3DS」の売上が業績に大きく影響する。

ニンテンドー3DS」は、今年2月に日本で、3月に海外で発売となっているものの、当初の予想と比べ販売が伸び悩んでいる。

国内では、発売当初こそ順調に発売できたものの、発売3週目以降の販売が大きく減速しており、震災の影響も多分にあったものと思われる。

海外では、今年に入ってからの3カ月のアメリカのソフト販売上位20位までに、任天堂関連タイトルが8タイトルが含まれているものの、3月に発売された「ポケモンブラック・ホワイト」(3DS専用ソフトではない)以外は全て昨年以前に販売された商品となっており、他社動向とは対照的で、新作のヒットが少ない状態。

6月は3DS専用ソフトとして「バイオハザード」「ゼルダ」の人気シリーズの発売が予定されており、今後世界的に大型のヒット作(3DS専用ソフトで)が出るかどうかに注目したい。



上場時は「任天堂3DS関連」という分かりやすいテーマ性もあり、人気化する公算が大きく、初値は堅調にスタートしそうだ。その後の動向については、上記の不透明要素もあり流動的。



<初値投資戦略>


初値は高騰しそうだ。

ベンチャー企業として自社製品が任天堂の「3DS」に採用され、ライセンス供与している事による成長期待は

大きくIPOとしては理想的な案件。

ただ「3DS」の売上は当初の想定を下回っており、上場後ある程度時間が経過した後は、「3DS」についての報道や任天堂の株価の動きに、株価動向が左右される可能性があり要注意。

公募価格段階でのPERは12.2倍。しかし、法人税の支払いを開始しておらず実質のPERは20倍以上になると思われ現時点での割安感はない。

またVCのロックアップは3600円以上で解除となる為、この株価水準以上では上値は重くなりそうだ。

以上の事から初値が4000円以上となると、高値警戒感が高まり投機的傾向が強くなると思われる。

よって売買に参加するには割り切った投資姿勢が求められ、初値投資の見送りも当然ありと考えたい。



<上場初日分析>







ハウスコム株式会社
銘柄 ハウスコム(3275)
市場 JASDAQスタンダード
上場日 2011/6/23
公募価格(仮条件) 600円 (540円〜600円)
連結PER(なければ単独)(仮条件PER) 6.6倍 (5.9倍〜6.6倍)
主幹事証券 大和キャピタルマーケッツ
公募売り出し総額(仮条件時) 4.2憶円 (3.8億円〜4.2億円)
時価総額(仮条件時) 22.7億円 (20.5億円〜22.7億円)
初値予想レンジ 550円〜600円
需給度合(S〜D 5段階) S
注目度(S〜C 4段階) C
ブックビルディング参加推奨度(5段階)
短期ディーリング参加妙味度(5段階)
中長期保有妙味度(5段階)
<事業内容



賃貸建物へ入居者を仲介斡旋することを主たる事業とし、仲介斡旋を軸とした入居者及び家主へのクロスサービスとして、引っ越し、原状回復工事、建物無料診断によるリノベーション工事など、お客様のニーズに応じてそれぞれの専門業者へ取り次ぐ仲介関連サービス事業を併せて行っている。



1.不動産賃貸仲介事業



エリア別では、首都圏及びその周辺エリアで89店舗、中部圏で27店舗、関西圏で3店舗、九州圏で1店舗、合計120店舗(2011年4月末現在)の直営店において不動産賃貸の仲介業務を行っている。

首都圏を中心とし中部圏・関西圏を加えた三大都市圏を主要な営業エリアとしており、親会社である大東建託の仲介件数の割合は全体の16%程度で推移している。



2.仲介関連サービス事業



賃貸仲介に付随する色々なニーズに対応するため、特別依頼広告への掲載取次や、仲介時に発生するサニタリー商品・引っ越し等の紹介業務、保証人代行商品等の各種周辺サービス業務に関して、それぞれの専門業者へ取次を行っている事業。



3.その他の事業



店舗の一部を貸会議室として一般の顧客に時間貸しする賃貸業務。

提携している広告専門会社ジューシィ出版株式会社に対して、広告掲載の為の各種データを納品する業務。



<コメント>


大東建託の子会社の不動産仲介会社。収益は仲介手数料が主力。親会社である大東建託の物件比率は17%となっている。事業内容に目新しさもなく、親子上場という事でIPO案件として魅力に乏しい。割安ではあるものの、成長性が感じられずBBは見送りが懸命。



<投資戦略>



初値は公募価格割れか同値を予測したい。公開規模も小さくPER的にも割安だが、公開案件としての魅力に乏しく、初値やセカンダリーの株価動向について多くは期待できそうにない。配当利回りが4.6%(公募価格段階)ある事が投資家にとって唯一の救いとなるが、株価の上昇にはつながらないと思われる。

上記の<コメント>にも書いたが、親子上場である事や、大株主に親会社の役員が多数並ぶ事に甚だ疑問が残る。このような案件で個人投資家が幹事証券の営業努力によって株を購入し損を被るとしたら、IPOの企業の選別をもっとしっかりとするべきではないだろうか。

BB同様、初値投資も見送りとしたい。



<上場初日分析>








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