イートアンド(2882)初値予想投資戦略







IPOスケジュール
上場日 銘柄名 コード 市場 BB期間 主幹事 公募価 注目度
07/21 モルフォ 3653 マザ 07/01〜07/07 野村 7/8 -
画像処理技術の研究・製品開発、及びライセンシング
07/20 クオリア 4579 JQG 07/01〜07/07 大和 7/8 -
医薬品の研究開発及び開発化合物の知的財産の導出
06/29 日本ドライ 1909 東2 06/13〜06/17 大和 2040 B
消化・防災設備の設計、製造、販売、施行、保守等
06/29 SEMITEC 6626 JQS 06/10〜06/16 三菱 1250 B
温度センサー等の製造、販売
06/24 イートアンド 2882 JQS 06/07〜06/13 みずほ 2860 B
大阪王将」を主とした外食事業、冷凍食品の製造販売
06/23 ハウスコ 3275 JQS 06/07〜06/13 大和 600 C
賃貸建物への入居者の仲介
06/23 DMP 3652 マザ 06/07〜06/13 野村 2400 A
グラフィックプロフェッサの開発・販売及びライセンス供与
06/09 クロタニ 3168 東2 05/24〜05/30 野村 1200 B
非鉄金属スクラップ、インゴット、美術工芸品の製造販売













イートアンド株式会社
銘柄 イートアンド(2882)
市場 JASDAQスタンダード
上場日 2011/6/24
公募価格(仮条件) 2860円 (2560円〜2860円)
連結PER(なければ単独)(仮条件PER) 7.5倍 (6.7倍〜7.5倍)
主幹事証券 みずほ証券
公募売り出し総額(仮条件時) 8.6億円 (7.7億円〜8.6億円)
時価総額(仮条件時) 34.5億円 (30.9億円〜34.5億円)
初値予想レンジ 2720円〜2860円
需給度合(S〜D 5段階) A
注目度(S〜C 4段階) B
BB参加推奨度(5段階) ★★
短期ディーリング参加妙味度(5段階)
中長期保有妙味度(5段階) ★★
<事業内容



1.外商事業部門



日常食を中心とする外食事業のチェーン展開と、中華惣菜を中心とする冷凍食品の製造および販売を主な事業としている。外食事業部門は、国内においては主要ブランドである大衆中華料理業態の「大阪王将」、ラーメン業態の「よってこや」、および「太陽のトマト麺」、カフェ業態の「コートロザリアン」、その他「シノワーズ厨花」などの外食直営店を運営し、フランチャイズチェーンを展開している。

また、株式会社サンマルクが主催する「ベーカリーレストラン サンマルク」のフランチャイズに加盟・運営している。



2.食糧販売事業部門



大阪王将」ブランドの認知度向上と二次活用を主たる目的とし、卸売業者を通して全国の生活協同組合、一般量販店、またインターネットなどの通信販売で、「大阪王将」などのブランドの冷凍食品を販売している。





※外食事業店舗数の昨年来の推移



業態名 2010/03月末 2011/04/30現在
直営店 加盟店 店合計 直営店 加盟店 店合計
大阪王将 9 215 224 11 268 279
よってこや 3 34 37 2 31 33
トマト麺 10 6 16 7 7 14
他ラーメン 0 0 0 3 0 3
ロザリアン 1 4 5 1 4 5
厨花 5 1 6 4 1 5
その他 2 2 0 1 2 3
他社業態 2 0 2 1 0 1
合計 32 262 294 30 313 343


上記の表から、昨年3月末と比較して大きく伸びているのは「大阪王将」だけという状態がみてとれる。

現状では店舗数成長については「大阪王将」頼みの状態。





※店舗数の地域別内訳



- 大阪王将 ラーメン その他業態
直営店 加盟店 直営店 加盟店 直営店 加盟店
北海道・東北 0 19 0 0 0 0
関東 6 21 10 18 0 3
北陸・中部 0 21 0 4 0 1
近畿 5 142 2 10 7 2
中国・四国 0 46 0 1 0 0
九州・沖縄 0 16 0 0 0 0
海外 0 3 0 5 0 1
合計 11 268 12 38 7 7


店舗数の約半数が近畿地方に集中している。その他の大都市圏である関東、中部には、まだ出店余地が大きいとも言えそうだ。



セクター別の売上高構成比は、2010/3期で、外食事業部門57.0%、食料品販売事業部門43.0%。



<コメント>


上記の表を見ても分かる通り「大阪王将」の店舗の純増と冷凍食品販売の増加で2011/3期は増収増益となっている。中国の毒ギョーザ事件で食の安全が意識され、オープンキッチンで客の目の前で作る「餃子の王将」の人気が波及した可能性がある。よって、今期、同様の人気継続には不透明感が残る。

公募売り出しの総額は10億円未満と大きくはないものの、さして特徴の少ない外食チェーンということで初値の人気化は難しそうだ。BBに積極的に参加する必要はあまりないと考えておきたい。



<初値投資戦略>



初値は苦戦しそうだ。

本日IPOの、前評判の高かったDMP(3652)の初値が3050円と公募価格よりは27%上昇したものの市場予想よりは大分低い水準だった。またハウスコム(3275)の初値は予想通り公募価格割れとなっている。市場が冷静な選別をしていると望ましい形である反面、IPO熱は現状下がっていると思われる。

また「大阪王将」を運営する同社にとって、本家の「王将フード」が前期、今期と業績が伸び悩んでいる事はマイナス材料。また、元々IPOにおいて外食産業の人気は高くなく、今回も同様のケースとなりそうだ。



初値については公募価格割れから公募価格同水準を予想する。割安感はあるものの、店舗数の増加以外の成長政策が特に見当たらず、初値投資については見送りとしたい。



<上場初値分析>



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