ヒト・コミュニケーション初値予想!

株式会社 ヒト・コミュニケーション
銘柄 ヒトコム(3654)
市場 JASDAQスタンダード
上場日 2011/8/12
公募価格(仮条件) 2700円(2600円〜2700円)
PER(仮条件PER) 7.3倍(7.1倍〜7.3倍)
主幹事証券 野村證券
公募売出総額(仮条件時) 17.6億円(16.9億円〜17.6億円)
時価総額(仮条件時) 57.8億円(55.6億円〜57.8億円)
初値予想レンジ 2600円〜2700円
需給度合(S〜D ) B
注目度(S〜C ) B
BB参加推奨度(5段階) ★★★
短期参加妙味度(5段階) ★★★
中長期保有妙味度(5段階) ★★
<事業内容



家電、モバイル製品などの営業・販売業務を一括して受託するアウトソーシング事業や人材派遣事業などが主力。1998年にビックカメラが家電量販店に対する人材派遣企業として設立したのがスタート。2005年12月にMBO(経営陣が参加して自社を買収)によって独立。今回の上場となった。



1.アウトソーシング事業



家電メーカーや通信キャリアメーカーなどから、販売戦略の企画立案、マーケティング、販売体制の構築、人員の手配、教育研修、販売管理、スタッフ管理、顧客ニーズのフィードバックなど一連の業務全体を受託している。



下の表は主要な取扱分野と受託する業務内容。



取扱分野 業務内容
家電 デジタル家電(大型薄型TV、デジタルレコーダー等)の販売

生活・家事家電(エアコン、冷蔵庫、洗濯機等)の販売
ブロードバンド ADSL、光通信の加入促進業務

インターネットサービスプロバイダへの加入促進業務
モバイル 携帯電話、スマートフォンの販売

次世代高速無線通信への加入促進
ストアサービス 生鮮食料品やアパレルファッションの販売

カードの加入促進
コールセンター 各種受付コールセンター業務

流通、小売サービスセンター業務他


同社のアウトソーシング事業の特徴として成果追求型の営業支援を行っており、顧客企業の業績向上を目的としている。



2.人材派遣業務



家電メーカー、通信キャリア、スーパー、GMS大規模小売チェーン店等へ派遣先ニーズに応じたスタッフを派遣している。



※GMSとは(ゼネラルマーチャンダイズストア=日用生活品、家電、家具、衣料品を総合的に扱う、大衆向け大規模小売り)



3.その他



メーカーや通信キャリアの正社員を含めた販売員に対し、オリジナル研修プログラムに基づき、販売基礎研修や接客技術等の販売ノウハウを活かした研修等を実施している。



2010/8期の業務内容の売上高構成比は、アウトソーシング事業70.9%、人材派遣事業28.9%、その他0.2%となっている。

直近2011/8期、第3Q累計での、主な相手先別の販売実績の割合は、NTT東日本27.5%、ソフトバンクモバイル14.5%、NTTコミュニケーション10.0%となっている。



<コメント>


公募価格は上限で決まった。同企業は、スマートフォン関連銘柄といえなくもないが、あくまでアウトソーシング、人材派遣業であり、モルフォの様なIPO人気を望むのは難しそうだ。また公募売り出しも20億円近くあり、公開規模もやや大きめ。同様に公開規模が大きかったDMPは、上場後大きく株価を下げている。

またここにきて相場環境が悪化している事も気がかりだ。世界同時株安の様相を呈しており、先月人気化しつつあったIPOに対する関心も低下している中での上場となりそうだ。



<投資戦略>


明日の初値は公募価格と同値か、やや弱めの初値予想としておきたい。

同社のブックビルディング時以降、株式市場全体の相場環境は急速に悪化しており、一時のIPO人気も沈静化している。その一方で、NY市場が急落した後の本日の日本市場において、マザーズ指数は1.91%上昇、日経JASDAQ指数も0.07%の下落と、小型株が相対的に強い動きを見せている。

相変わらず円高が続く中、内需の好業績銘柄を個別物色する流れの表れともいえそうです。その牽引役は、スマートフォンの世界的な普及を背景としたSNSゲーム関連。本日もグリーやDeNAに買いが集まり、ソフト関連のコナミカプコンも大幅高となっている。

同社の業態から見て、スマートフォン関連というにはやや抵抗があるが、材料的に物色される可能性はあろう。短期的には公募価格である2700円を超えられるかどうかが目先の方向性を決めるポイントとなりそうです。



<上場初日分析>










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