キャンバス(4575)

9月17日に東証マザーズ市場上場のキャンバス(4575)の銘柄紹介を公開いたします。会員サイト内では、上場初日分析・二日目分析から最長で五日目までのテクニカル分析を行っております。是非、ご利用ください。


当社ホームページはこちら
株式初心者のガイド役〜株式市場センター



キャンバス(4575)
銘柄キャンバス(4575)
市場東証マザーズ市場
上場日9/17
公募価格2100円
連結PER(なければ単独)-
主幹事証券三菱UFJ証券
公募売り出し総額13.4億円
時価総額58.9億円
初値予想レンジ2500円〜2700円
需給度合い(S〜D 5段階)A
注目度(S〜C 4段階)B
ブックビルディング参加推奨度(5段階)★★
短期ディーリング参加妙味度(5段階)★★★
中長期保有妙味度(5段階)★★★
<コメント
2000年1月、正常細胞に影響が少ない新規抗がん剤の研究開発を目的として設立した創薬企業。

従来型の抗がん剤の大半は、正常細胞・がん細胞の区別なく細胞分裂を阻害しており、これが抗がん剤の副作用の原因となっている。
当社は正常細胞に影響が少ない抗がん剤の開発を目指しており、そのための具体的アプローチとして細胞周期G2チェックポイント※をターゲットとしている。

※細胞には細胞の周期の振興を一時的に停止しDNA損傷を修復する「チェックポイント」機構があり、G1期・G2期のチェックポイントが主要なものとして知られている。

当社は「G2チェックポイント」に合致した独自の薬剤スクリーニング法を有しており、これを用いて候補化合物の探索や最適化を行っている。


医薬品の開発プロセスは、長い期間と莫大な費用を要するのが通常であり、創薬企業はリスク軽減のため製薬企業と提携関係を構築するのが一般的である。

キャンバスは2007年3月に武田薬品と共同事業化契約を締結している。
米国においては共同開発および共同販促を実施し、米国における初期効能に係る開発段階においては武田薬品80%、当社20%の比率で経費を分担する。
上市後は、正味売上高に対し発生するロイヤリティと別に、正味利益及び経費が武田薬品80%、当社20%の比率で分配される。
米国における追加効能(初期効能以外の効能)に係る開発、その他地域における開発は武田薬品が単独で実施し、上市後は当社に対するロイヤリティのみが発生する。

※ロイヤリティは、米国では9%、その他地域では年間正味売上高によって8〜14%のロイヤリティ料率が適用される。

前期(2009年6月期)見込みは、売上高:1.6億円、経常利益:-2.2億円。
今期(2010年6月期)計画は、売上高:1.4億円、経常利益:-6.1億円。

現在の売上高の殆どは、武田薬品との契約によるバックアップ研究費収益である。当社が開発を進めている製品の販売から収益を得るには、市場性のある医薬品の開発、許認可当局からの承認、製造及び販売のすべての段階において成功を収めることが必要である。

現在はその製品化へ向かう過程であり、そのため創業時より赤字が続いている。この点には注意しておきたい。
<投資戦略>
初値予想は2500円〜2700円と小型のBB人気が高いIPO銘柄としてはやや抑え気味に予想した。今年はバイオベンチャー銘柄の人気が高い。民主党関連として材料的に取り上げられる可能性もあろう。
また、赤字のバイオベンチャー企業である同社にとって、国内最大手の武田薬品と関係が深く資本提携している点は同業態の他社と比較しても買い安心感を与えそうだ。
ここにきて内容的に評価の低いSHO-BI(7819)の急上昇やその他の銘柄の初値示現以降の不振とIPO市場は予想しづらい展開となっている。株式市場全体も手詰まり感から材料性のある銘柄が物色されやすい展開となっており、そういう意味では意外高となる可能性もあろう。ただその際は、本日のSHO-BIの乱高下を見てもわかるとおり、リスキーな展開を覚悟しておきたい。




当社ホームページはこちら
株式初心者のガイド役〜株式市場センター


会員お申し込みはこちら(ホームページからも御登録頂けます)
日本株会員登録


厳選株式情報無料メールマガジンまぐまぐ殿堂入りメルマガ)
IPO株式市場センター無料メルマガ登録画面へ


レポートは情報の提供を目的とするものであり、個別銘柄の売却、購入など投資勧誘を目的とするものではありません。最終的な投資判断は、必ずお客様ご自身の判断と責任のもとで行ってください。