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株式会社 駅探(3646)
事業内容モバイルサイト「駅探 乗換案内」及びASPサービスにおける乗換案内情報の提供等
市場東証マザーズ
上場日2011/3/3
仮条件、公募価格2480円〜2780円 、2780円
連結PER(なければ単独)10.7倍〜12倍(12倍)
主幹事証券みずほ証券
公募売り出し総額5.1億円〜5.7億円(6.6億円)
時価総額42.7億円〜47.9億円(47.9億円)
初値予想レンジ4000円
需給度合(S〜D 5段階)S
注目度(S〜C 4段階)B
ブックビルディング参加推奨度(5段階)★★★★
短期ディーリング参加妙味度(5段階)★★★
中長期保有妙味度(5段階)★★
<事業内容


鉄道やバス・飛行機などの、乗り換え案内情報、時刻表情報、運行情報などを、携帯電話向けに配信するモバイル事業と法人向けに
PCなどの端末を通じて提供するASP
(ソフトの期間レンタル)事業・広告事業などを行っている。


 

?    駅探モバイル事業

 
駅探モバイル事業では、主に個人の利用者を対象に、鉄道、バス、飛行機等の乗り換え案内情報、事故情報、時刻表情報等の交通情報を、自社の運営する「駅探★乗換案内」サイト上で提供している。情報使用料は、月額会費制を採用しており、ベーシック版月額会費
105円、デラックス版は210円、並びに無料でもコンテンツを提供している。

この「駅探★乗換案内」は、NTTドコモ、KDDIソフトバンクウィルコムの各公式コンテンツとなっており、ドコモにおいては、登録日より14日間無料で利用できる、お試し機能も行っている。

セクター別の業績は、今期20113月期決算、第2四半期累計で、売上高760,656千円、営業利益346,920千円となっている。全事業からみた売上高構成比は59.9%となっている。

 


過去
5年間の「駅探★乗換案内」会員数     



ベーシック会員DX会員無料ユーザー合計
2006/03650,58499,2201,173,8171,923,621
2007/03708,48197,7521,111,4641,917,697
2008/03743,61897,0361,140,3641,981,018
2009/03652,622193,0411,556,7202,402,383
2010/03516,247335,4101,751,5792,603,236
2010/12435,035449,0591,760,6322,644,726

(注)無料ユーザーは、月間単位で、複数訪問も1人として換算。

(注2)資料、有価証券報告書より

  (単位、人)

?
   
ASPライセンス・広告事業 


ASP
ライセンス事業は、法人向けに乗り換え案内サービスをASPとして提供する事業、及びパソコン向けアプリケーションソフト「駅探エクスプレス」のライセンス販売を行っている。主要な取引先は大手ISP(インターネット・サービス・プロバイダ)携帯電話キャリア鉄道事業者、地図会社となっている。また、「駅探エクスプレス」の販売形態は、パッケージ販売とダウンロード販売がある。

広告事業については無料の同社の乗り換え案内のHP上に広告を掲載している。

セクター別の業績は、今期20113月期決算、第2四半期累計で、売上高508,367千円、営業利益77,644千円となっており、全事業からみた売上高構成比は40.1%。

  
<コメント>
交通機関の乗り換え案内情報サービスが主力事業という事で、業態自体には新鮮さがなく、急激な成長性もイメージしづらい。
しかし、昨年末以降、新興市場は好調を持続しており、今年一番目のIPOとなる今回の上場案件の注目度は高い。
また、上場規模が5億円台という小粒さや、インターネット関連、モバイル関連という事で、業種的には個人投資家にも人気があり、中でも比較的分かりやすい事業内容の為、一定の買い需要は発生するものとみられる。

<投資戦略>
今年第1号のIPO案件となる。
昨年末以来、新興市場は好調を維持しており、本日も日経平均が大幅に下落する中、マザーズ指数は一時年初来高値を更新した。個別銘柄で見てもサイバーエージェントや、エムスリー(東証1部ではあるが)などネット関連の強さも目立つ。
その中で上場となる駅探の初値は急騰しそうだ。
公募売り出しも6億円台と規模も小さく、場合によっては公募価格の2倍以上の初値になる事も考えられる。
同業他社としてはジョルダンがあげられが、ここに来て乱高下を続けており、いかに上場第1号の同社に注目が集まっているかがわかる。
ただ、事業自体は交通機関の乗り換え案内が主力であり、成長には自ずと限界がある事から短期間で上昇したとしてもその滞空時間は短いと考えておきたい。

<上場初日分析>

初値は5530円、公募価格から98.9%の大幅上昇での初値となった。
13時45分に初値が付いた後、14時41分には高値5880円まで上昇する場面もあった。しかし、大引けまでのラスト5分で急落、終値は5110円で終了した。

全株式の約60%を保有する筆頭株主にはロックアップがかかっているものの、初値形成後は公募価格の2倍以上で解除となる。その為5560円以上では大株主の売却の警戒感が出た(もしくは実際に売却した)可能性がある。

本日の出来高は64万1100株、VWAP値(取引の加重平均価格)は5590円となっている。公募売り出しの株数は約23万株の為、今日1日でその3倍近くの取引がされていることになる。超短期の回転売買が行われたか、既存の大株主が売却した事がうかがえよう。
本日、VWAP値の5560円よりも大きく下落した位置の5110円で取引を終えた事から、需給的に明日以降は上値が重くなる可能性がある。
初値とVWAP値の5500円台をはっきりと超えるまでは下値模索の展開と考えておきたい。




 





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レポートは情報の提供を目的とするものであり、個別銘柄の売却、購入など投資勧誘を目的とするものではありません。最終的な投資判断は、必ずお客様ご自身の判断と責任のもとで行ってください。