内外トランスライン(9384)


11月5日に東証2部市場上場の内外トランスライン(9384)の銘柄紹介を公開いたします。会員サイト内では、上場初日分析・二日目分析から最長で五日目までのテクニカル分析を行っております。是非、ご利用ください。


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内外トランスライン(9384)
銘柄内外トランスライン(9384)
市場東証2部市場
上場日11/5
公募価格1200円
連結PER(なければ単独)3.9倍
主幹事証券野村證券
公募売り出し総額6.4億円
時価総額29.3億円
初値予想レンジ1100円~1200円
需給度合い(S〜D 5段階)A
注目度(S〜C 4段階)B
ブックビルディング参加推奨度(5段階)
短期ディーリング参加妙味度(5段階)
中長期保有妙味度(5段階)★★
<コメント
当社グループは当社及び海外の連結子会社7社で構成され、船舶によって貨物を輸送する国際貨物輸送事業(NVOCC:船舶は所有せず、船会社のスペース(船腹)を借りて利用し、顧客の貨物を運送する海上輸送業)を展開。

国際貨物輸送事業は、輸出混載サービス、輸出フルコンテナサービス、輸入業務サービスの3つに区分される。前期(2007年12月期)での売上高比率はそれぞれ66.9%、15.0%、18.1%。

輸出混載サービス
海上コンテナに複数の顧客の輸出貨物を詰め合わせる混載輸送サービス。
コンテナ一本に満たない少量の貨物を複数の輸出業者から集め、同じ仕向地毎に一本のコンテナに詰め合わせて輸送する。
当社は日本の5大港において世界各地の港への海上混載サービスを行っており、さらに仙台・清水・広島・門司・博多からも定期便により、韓国や中国、シンガポール等への海上混載サービスを提供。
アメリカ向けはロスアンゼルスをハブとして全米の主な都市まで鉄道やトラックによる混載輸送を行い、特にシカゴとニューヨークへはそれぞれ日本から直行便サービスを行っている。
ヨーロッパでは各国の有力代理店と契約しており、ロッテルダムハンブルクを主要なハブ港として各地へサービスを行う。

輸出フルコンテナサービス
顧客の貨物をコンテナ単位で輸送するサービス。
コンテナ単位での輸送となるため、その顧客のニーズに合わせて世界各国の港だけでなく、鉄道やトラック輸送と組み合わせて、中国内陸部や中央アジア、ヨーロッパの内陸部までの輸送が可能。
またリーファーコンテナを用いて食品や化学品等の温度管理が必要な貨物の輸送、危険品等の特殊な貨物の輸送にも対応ができる。

輸入業務サービス
輸入をしようとする顧客に海外からの貨物輸送サービスを提供。
また輸送会社の輸入代理店としての取り扱いサービスを行う。
海外からの貨物の到着を輸入顧客に知らせ、輸出混載の場合には倉庫でコンテナから取出して輸入顧客に引渡し、輸出フルコンテナの場合には港で直接コンテナを引き渡す。

海外子会社は中国・香港・韓国・シンガポールアメリカ・タイ・インドネシアにあり、代理店は20か国に24店となっている。(2008年8月現在)

前期(2007年12月期)の業績は、売上高:114.8億円、経常利益:11.7億円。

今期(2008年12月期)予想では、売上高:117.8億円(前年比2.6%増)、経常利益:11.5億円(前年比-2.2%)。
中間期は売上高:59.5億円(進捗率50.4%)、経常利益:4.8億円(進捗率41.7%)と経常利益の進捗率が若干低めとなっている。
<投資戦略>
PERに割安感はあるものの、事業が国際貨物輸送ということで、世界景気に陰りの見える今、手掛けづらいセクターといえる。
また、前回の電算システム(3630)に続き投資家人気の低い東証2部上場ということもマイナスイメージ。電算システムが公募価格割れの初値スタートから下落を続けていることもネガティブな連想を呼びそうで公募価格割れスタートの可能性は高そうだ。
よって、上場後株価の振幅がなくなるか、公募価格を超えてくるまでは売買参加については控えたほうが良さそうだ。