リニカル(2183)


10月27日に東証マザーズ市場上場のリニカル(2183)の銘柄紹介を公開いたします。会員サイト内では、上場初日分析・二日目分析から最長で五日目までのテクニカル分析を行っております。是非、ご利用ください。


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リニカル(2183)
銘柄リニカル(2183)
市場東証マザーズ市場
上場日10/27
公募価格1000円
連結PER(なければ単独)18.0倍
主幹事証券大和証券SMBC
公募売り出し総額7.9億円
時価総額130.4億円
初値予想レンジ900円~1000円
需給度合い(S〜D 5段階)A
注目度(S〜C 4段階)B
ブックビルディング参加推奨度(5段階)★★
短期ディーリング参加妙味度(5段階)★★
中長期保有妙味度(5段階)★★★
<コメント
当社グループは、当社(2005年6月に設立)及び連結子会社であるLINICAL USA, INC.(2008年7月に設立・現状では事業展開を行っていない)1社で構成され、製薬会社の医薬品開発における治験の一部を受託するCRO事業を展開。

当社グループは特定治験に特化することで差別化を図っている。
医薬品開発の中でも難易度・重要度の高いフェーズ?及びフェーズ?(ヒトを対象とした医薬品の有効性、安全性、用法・用量の検討と決定)に関する業務に特化しており、100%受注型の業務形態を取っている。

CRO事業の業務内容は、モニタリング業務、品質管理業務、コンサルティング業務の3つがある。

モニタリング業務
治験の主要業務。CRA(治験モニター)が医療機関を訪問し、治験実施可能性の調査・医療機関への治験の依頼・治験実施に関する契約の締結手続き・治験概要書及び治験実施計画書の説明・医療機関へ治験薬の搬入・薬事法GCP等の法令及び治験実施計画書の遵守状況の確認・治験の進捗管理・治験データの確認及び症例報告書の回収・治験薬の回収などを行う。

品質管理業務
CRAが作成したモニタリング報告書や入手した手続き書類、症例報告書の記載形式や記載内容について、品質管理担当者が関連法規、治験実施計画書及び治験標準業務手順書当に則った適切性のチェックを行う業務。

コンサルティング業務
製薬会社に対して医薬品開発に関わる各種コンサルティングを行う業務。
具体的には、治験実施計画書の内容及び治験実施方法等に関する提案や新薬候補物質に関する治験の実施可能性及び治験実施計画等についての調査・報告を行う。


当社グループは、国内大手製薬会社に特化して取引を行う方針であり、結果として特定の製薬会社への依存度が相対的に高い。主要販売先への売上の割合(2008年3月期)は武田薬品38.5%、大塚製薬36.3%、エーザイ18.2%である。

前期(2008年3月期)は、売上高:12.7億円、経常利益:4.9億円。

今期(2009年3月期)予想は、売上高:26.5億円(前年比108.6%増)、経常利益:11.7億円(前年比138.6%増)。今期中間期見込みは、売上高:8.3億円、経常利益:1.8億円となっており、進捗の低さが気掛かりと言える。
<投資戦略>
事業内容については、すでに同業他社も数多く上場しており、すでに目新しさはない。
公募価格段階でのPERも18倍と同業と比較して割安感はなく、むしろこの相場環境の中、高めの価格設定となっている。

ただ、業績の成長性は特筆すべきもので、前期、今期予想ともにそれぞれ100%以上の売上高、営業利益の伸び率となっている。
また、経常利益率も今期予想ベースで44%と、利益率の高さも申し分ない。
しかしながら、相場環境の悪さはいかんともし難く、初値については流動的ではあるものの、厳しいスタートが濃厚と考えられる。売り気配スタートの可能性もあろう。
しかし今後、相場環境の悪化により公募価格を大きく割り込むようだと、数少ない高成長銘柄のため長期的には投資妙味が出てきそうな案件。 セカンダリー投資については買いのタイミングを考えておきたい。
ただし、決算の今後の進捗には要注意。




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レポートは情報の提供を目的とするものであり、個別銘柄の売却、購入など投資勧誘を目的とするものではありません。最終的な投資判断は、必ずお客様ご自身の判断と責任のもとで行ってください。