アイセイ薬局BB情報

株式会社 アイセイ薬局
銘柄  アイセイ薬局(3170)
市場 JASDAQスタンダード
上場日 2011/12/22
公募価格(仮条件) (3300円〜3460円)
PER(仮条件PER) (4.4倍〜4.6倍)
主幹事証券 大和キャピタル・マーケッツ
公募売出総額(仮条件時) (8.2億円〜8.6億円)
時価総額(仮条件時) (37.6億円〜39.4億円)
初値予想レンジ -円
需給度合(S〜D ) A
注目度(S〜C ) B
BB参加推奨度(5段階) ★★
短期参加妙味度(5段階) -
中長期保有妙味度(5段階) -
<事業内容


株式会社アイセイ薬局、連結子会社8社及びその他の関係会社1社により構成され、調剤薬局事業を主力事業としている。



調剤薬局事業



アイセイ薬局、連結子会社である赤玉薬品株式会社、有限会社東北メディスン、株式会社コスモ・メディカル、有限会社やまうち薬局及び有限会社神領薬局は、医療機関の処方箋に基づき患者に医薬品の調剤を行う調剤薬局を経営している。



同社では医療分業率の地域差に着目し、医薬分業の後進地域においての出店を推進しており、特に個人開業医との連携を強化し出店している。医薬分業率は2010年実績で国内平均63.1%(日本薬剤師HPより)の現状だが、関西地方と東海地方の一部での分業率は、京都府42.8%、大阪府49.5%、兵庫県61.5%、奈良県50.1%、愛知県54.3%と未だ低水準。今年6月末の時点で、同社薬局は当該地域において46店舗運営している。

東京、神奈川、千葉、埼玉の首都4県の分業率を見ると、平均で71.3%に達しており、調剤薬局の出店について魅力的な市場ではなくなりつつある。そこで首都圏での店舗展開手法については「店舗モール型」の出店に注力。診療科のクリニックが複数入居する医療モール企画を提案、開業希望医師には開業支援サービスを提供し、自ら医療モールを組成する事で調剤薬局を出店する事業にも取り組んでいる。



・その他



連結子会社である株式会社愛誠社は、デイサービス、グループホーム及び特定施設(有料老人ホーム)の運営を通じて、介護支援サービスを提供する介護福祉事業を営んでおり、2011年10月末現在デイサービス3施設、グループホーム8施設、特定施設1施設、計12施設の運営を行っている。

連結子会社株式会社日本医療サービスは、前述の「医療モール型」の開発に関係する不動産リース事業を行っている。連結子会社ジェネリコは、ジェネリック医薬品を取り扱う医薬品卸事業を行っている。



2011年の3月期の売上高構成比は、調剤薬局96.1%(調剤95.2%、一般薬など0.9%)、その他事業3.9%、そのほとんどが調剤薬局事業となっている。



<コメント>


2011年9月末現在の調剤薬局店舗数は203店舗(純増11店舗)となっている。今年2月に実施したM&Aによる株式会社コスモ・メディカル(24店舗)の効果もあり、今期の業績予想は増収増益となっている。

しかし、調剤薬局自体はすでに数多く上場しており新規性はない。また、国内大手のM&Aによる寡占化が進行しつつあるのが現状だ。同社も例にもれず上記の様にM&Aを推し進めているが、それだけ新規出店の余地は狭まっているといえよう。

仮条件でのPERは上限で4.6倍と多少の割安感を見出す事ができるが、それだけで大きく上昇を期待するのには無理があり積極的なBBは控えたい。



<投資戦略>


<上場初日分析>