大研医器(7775)

3月12日に東証2部市場上場の大研医器(7775)の上場初日分析を、特別に公開いたします。会員サイト内では、上場初日分析を含め、二日目分析から最長で五日目までのテクニカル分析を行っております。是非、ご利用ください。


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大研医器(7775)
銘柄大研医器(7775)
市場東証2部市場
上場日3/12
公募価格1150円
連結PER(なければ単独)8.5倍
主幹事証券野村證券
公募売り出し総額10.7億円
時価総額45.7億円
初値予想レンジ1100円〜1200円
需給度合い(S〜D 5段階)A
注目度(S〜C 4段階)B
ブックビルディング参加推奨度(5段階)★★★
短期ディーリング参加妙味度(5段階)★★
中長期保有妙味度(5段階)★★
<コメント
研究開発型医療機器メーカーとして、主に麻酔関連、病院感染防止関連製品の企画開発・製造販売を行う。
基礎研究・製品開発から製造に至るまで、基本的にすべて当社で行っている。

製品開発の特徴として、麻酔・病院感染防止関連の医師・看護師、臨床工学技士を中心とした医療現場のニーズを担当者が直接聞き、特許を含め独創的な技術を駆使して製品化することを基本理念としている。

当社は単一セグメントであり、製品を5つの製品群に分類している。生産実績・販売実績は全体での比率。

1)フィットフィックス関連(真空吸引器)   生産実績45.9%  販売実績53.0%
病院感染防止関連の製品。手術室、集中治療室、病棟等において医療配管設備を吸引源とし、血液、組織液、唾液等の体液や体液を含んだ排液を吸引する非電動式の真空吸引器。
従来はガラス製を繰り返し使用してきたが、現在では当社製品をはじめプラスチックのディズポーザブル(使い捨て)容器に置き換わってきている。

2)シリンジェクター関連(加圧式医薬品注入器)  生産実績30.1%  販売実績23.1%
麻酔関連の製品。主に手術後の痛みを軽減する目的でカテーテル等に接続し、局所麻酔剤や鎮痛剤を微量、持続的に投与するために使用する、加圧式医薬品注入器(携帯型ディスポーザブル注入ポンプ)。
一般的に病院施設内で使用されるが、一部では在宅でも使用される。

3)電動ポンプ関連(注射筒輸液ポンプ及び汎用輸液ポンプ)  生産実績4.5%  販売実績2.7%
麻酔関連の製品。極めて微量の薬液を精密に制御しながら持続的に投与するために使用する、ME機器(医用電気機器)。

4)手洗い設備関連(殺菌水製造装置)  生産実績11.0%  販売実績15.0%
手洗い水装置関連の製品であり、手術室、集中治療室、病棟等において医療従事者の衛生的な手洗いに使用される設備装置。

5)その他  生産実績8.2%  販売実績6.0%
気管支ブロッカーチューブ、ビデオラリンゴスコープポータブル等。

厚生労働省の医療費抑制政策により、シリンジェクター製品の販売価格が引き下げとなっている。
他製品は影響がないものの、生産実績が3割を超えているため利益の低下が懸念される。
一方で成長性の高い製品でもあるので、今後注視しておきたいところ。

前期(2008年3月期)は、売上高:46.0億円、経常利益:4.9億円。

今期(2009年3月期)予想は、売上高:51.5億円(前年比11.8%増)、経常利益:6.1億円(前年比23.5%増)。今期第3四半期累計は、売上高:39.3億円(進捗率76.4%)、経常利益:6.2億円(進捗率102%)と順調に推移していると言える。
なお、利益が既に計画を上回っているが、これは第4四半期に営業外費用の発生を見込んでいるため。(新株発行償却11百万円および公開関連費用42百万円)
<投資戦略>
今年、最初のIPOとなる。
例年IPOは2月初旬にスタートするのが通例だが、今年は約3ヶ月の空白期間を経てようやく再開される。同社の公募価格は1150円と仮条件の上限で決まっており、今年のIPO第一号案件ということにより投資家の注目度は高い。
元来、地味な業態で成長企業の少ない東証2部のIPO案件としては、異例の前人気となっているが、足元の業績が増収増益を維持しており底堅いことと、医療関連というディフェンシブ性を評価しているむきもあろう。
しかしながら現在の相場状況を考えるに、PERもほぼ妥当水準と思われ業態的にも目新しさは感じられない。翌日には注目度の高いユビキダスエナジーIPOが控えており、短期的にディーリング参加するとしても材料不足の感は否めない。
公募価格近辺で寄り付いた場合のディーリング参加はありと考えるが、はっきりと公募価格や初値を割り込んできた場合はロスカットはしっかりと行いたい。
<上場初日分析>
(下記2項目は、初日取引を終えての短期、中長期の修正投資評価です。)
短期ディーリング参加推奨度:★★★
中長期保有妙味度:★★

初値は公募価格と同値の1150円で寄り付いた。
その後、終始強い展開となり終値は1251円で終了した。高値は1270円、安値は1130円、売買代金は本日東証2部1位となる1083百万円だった。
VWAP値は1195円、出来高は90万6800株と公募売出しの株数110万株に迫る出来高をこなしていることから需給的には良好と思われる。
今年のIPO1号案件としては初値は上昇しなかったものの、その後の展開を考えると上々のスタートといえそうだ。
明日は注目のユビキダスエナジーの上場が控えているものの、すんなり寄り付いてくるとは考えづらく、同社に短期資金が向く可能性もありそうだ。
本日大陽線で終わっており、過熱感も少ない事から、基本的には明日も強い展開を予想しておきたい。ただIPO銘柄は一方通行な動きになりやすいことから、VWAP値や公募価格をはっきりと割り込んできた場合は注意してロスカットをしっかりと行うなどの対処をしっかりと行いたい。




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レポートは情報の提供を目的とするものであり、個別銘柄の売却、購入など投資勧誘を目的とするものではありません。最終的な投資判断は、必ずお客様ご自身の判断と責任のもとで行ってください。