FXプライム(8711)


9月18日にJUSDAQ市場上場のFXプライム(8711)の銘柄紹介を公開いたします。会員サイト内では、上場初日分析・二日目分析から最長で五日目までのテクニカル分析を行っております。是非、ご利用ください。


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FXプライム(8711)
銘柄FXプライム(8711)
市場JUSDAQ市場
上場日9/18
公募価格1,100円
連結PER(なければ単独)7.6倍〜9.0倍
主幹事証券みずほインベスターズ証券
公募売り出し総額28.4億円
時価総額91.3億円
初値予想レンジ770円〜880円
需給度合い(S〜D 5段階)B
注目度(S〜C 4段階)B
ブックビルディング参加推奨度(5段階)★★
短期ディーリング参加妙味度(5段階)
中長期保有妙味度(5段階)
<コメント
伊藤忠商事の100%出資で設立。当社は、外国為替取引事業と外国為替取引関連サービス事業の計2事業を展開。
2008年3月末での営業収益比率は外国為替取引事業99.2%、マネジメント事業0.6%。

外国為替取引事業
当事業は大別して以下の4つに分かれ、すべて当事者間の相対取引である。

1.個人投資家が当社に直接取引契約を申し込み、取引を行う「外国為替保証金取引」
2.当社の扱う外国為替保証金取引の媒介契約を締結した媒介元から紹介を受けた個人投資家と取引を行う「外国為替保証金取引」(当社は個人投資家が取引を行う都度、媒介元に対して手数料を支払う)
3.当社の取引システムをASP方式により提供している外国為替保証金取引会社(金融商品取引業者)との間の「外国為替取引」
4.個人投資家及び外国為替保証金取引会社との取引により生じる、当社の外国為替持高(ポジション)のリスク回避のために行う銀行等金融機関との間の「外国為替取引」(カバー取引)

当社はインターネットを通じ、外国為替取引注文の受付・執行および外国為替を中心とする金融情報の配信を行い、原則として24時間取引可能な環境を提供。
顧客との取引約定値段とカバー取引先との約定値段との差額、顧客同士の売買注文がマッチングすることによる為替マリー益、スワップポイントの受払いによる差額等が当社の収益源となる。

外国為替取引関連サービス事業(ASPサービス業務等)
「他の事業者の業務に関する電子計算機のプログラムの作成または販売を行う業務及び計算受託業務」として平成18年9月1日付で内閣総理大臣より承認された業務であり、当社が開発あるいは管理する情報システムを、契約相手方(外国為替保証金取引会社、情報配信会社等)に貸与する。

前期(2008年3月期)は、営業収益:33.4億円(前年比216.7%増)、経常利益:14.2億円(前年比577.2%増)。
今期(2009年3月期)予想は、営業収益:57.5億円(前年比71.9%増)、経常利益:20.3億円(前年比42.3%増)。今期第1四半期までの進捗率は営業収益23.9%、経常利益:34.2%と概ね順調に推移している。

なお期末口座数と年間取引高は、前期:2万6000口座・950億通貨であり、今期は6万1000口座・2200億通貨と予想している。
<投資戦略>
公募価格割れの初値スタートとなりそうだ。
相場全体の逆風もさることながら、同業大手のトレーダーズFXが経営不振から突然事業の停止を発表していることもネガティブ材料になると思われる。
また、公募売り出し総額も30億円近くと新興市場IPOとしては大型の部類に入る。ここ最近のIPO初値買いの資金が減少しているを考えると需給的にも不安は残る。
ファンダメンタルズ的に考えても、同業他社とのPER比較でも割安感はなく、すでに同業他社も数多く上場しており目新しさもない。さらに、それらの企業の株価が上場後厳しい過程をたどってることもマイナスな連想を招きそうだ。

現在、個人投資家の多くは含み損を多く抱えている状況と考えられ、投資余力には限りがあろう。よってこの案件に関しては公募価格割れからスタートしたとしても投資参加については見送りが賢明と思われる。