モルフォ初日値付かず!追加初値予想


今後のIPOスケジュール
上場日 銘柄名 コード 市場 BB期間 主幹事 公募価 注目度
08/12 ヒトコム 3654 JQS 07/27〜08/02 野村 07/25
家電・モバイル事業のアウトソーシング受託・人材派遣
07/21 モルフォ 3653 マザ 07/01〜07/07 野村 2250
画像処理技術の研究・製品開発、及びライセンシング
07/20 ラクオリア 4579 JQG 07/01〜07/07 大和 1600 B
医薬品の研究開発及び開発化合物の知的財産の導出


モルフォ初値買い2日目アンケート








株式会社 モルフォ
銘柄 モルフォ(3653)
市場 東証マザーズ
上場日 2011/07/21
公募価格 2250円
PER 13.1倍
主幹事証券 野村證券
公募売出総額 8.7億円
時価総額 31.3億円
初値予想レンジ 4000円〜4500円
需給度合(S〜D ) A
注目度(S〜C ) S
BB参加推奨度(5段階) ★★★★★
短期参加妙味度(5段階) ★★★★
中長期保有妙味度(5段階) ★★★★
<事業内容



デジタル画像処理技術の研究を行ってきた東京大学出身の技術者たちを中心に、平成16年5月に設立した研究開発先行型ベンチャー企業。デジタル画像、映像産業の独自技術の研究・製品開発を行っている。

具体的には、携帯電話やデジタルカメラ等の組み込み機器をはじめとして、様々な画像を認知、処理、そして表現する、これら一連のプロセスを通して高品質な次世代のデジタル画像処理を提供する事業を行っている。以下はその主力ソフトウェア製品。



ソフト製品名 ソフト製品の概要 売上の割合
フォトソリッド 「ソフトジャイロ※」を利用した静止画手ぶれ補正技術。カメラで撮影する際の横ブレ、縦ブレ、前後のブレ、横の回転ブレ、上下方向の回転ブレ、光軸周りの回転ブレなどに対応した手ぶれ補正を行う。 22.5%
イメージサーフ 携帯電話に保存されている写真をすばやく表示する技術。圧縮されている画像の必要な部分のみ解凍する為、高速表示が可能。 18.9%
フレームソリッド 動画像を滑らかに再生する技術。ワンセグTV放送等をよりなめらかで自然な見え方にする事が可能です。 10.2%
フォトスカウター 撮影シーンや被写体を自動的に認識し、最適な撮影モードや設定への切り替えを目的とした技術。 6.6%
ムービーソリッド 「ソフトジャイロ」による手ぶれ補正をリアルタイムに実現した動画手ぶれ補正技術です。 6.5%
フェイスソリッド 人物の顔を自動的に検出し追尾するソフト。 6.3%
ノイズワイパー カメラセンサーのノイズを除去する技術。 6.0%
トラックソリッド 指定した特定の被写体にフォーカスを合わせ、その被写体が動いてもフォーカスを合わせ続ける自動追尾機能を実現した技術。 5.9%


※売上の割合は2010/10期



※「ソフトジャイロ」について



ソフトジャイロは画像マッチング技術に独自の技術をを加えた、『動き演算プログラム』。例えば手ぶれ補正で用いられるジャイロセンサ等のハードウェア構成を省略できるため、各種端末機器の小型化、低消費電力化、ローコスト化が可能となる。



★収益構造について



収益構造は、1.ロイヤリティ収入、2.サポート収入、3.開発収入に区分されます。



1.ロイヤリティ収入



主に国内外の通信事業者及び携帯電話メーカーに対して、自社の製品が搭載された携帯端末機器の出荷台数に応じたライセンス料を得ている。



2.サポート収入



主に国内外の通信事業者及び携帯電話メーカーに対して、自社ソフトの利用する支援等を行う開発サポート収入と、技術的なサポートを提供する保守サポート収入がある。



3.開発収入



主に国内外の通信事業者及び携帯電話メーカーが新たな技術や製品・サービスを創出する際に研究・開発を請け負う収入等。



設立以来15件の特許を国内外で出願しており、この内、特許として権利化されたものは国内では6件、米国が2件、欧州が1件となっている。



<コメント>



東京大学出身の技術者を中心に設立されたベンチャー企業で独自性の高い技術力を持ち、携帯電話やデジカメ向けの上記のソフトウェアを提供している。そのソフトウェアの殆どはスマートフォンにおいても対応しており、国内の携帯電話メーカーのみならず、海外メーカーにも採用されている。特に主力商品である手ぶれ補正ソフトの「フォトソリッド」は業界標準となっている。

ただ、こういったソフト技術の進化は日進月歩の動きであり、今後の中長期的な成長には、新規技術の開発競争に勝ち続ける事が宿命づけられる事業モデルでもある。それをふまえても、IPO案件として魅力のあるベンチャー企業であり、その注目度は高い。



直近ではSEMITECをはじめとして、直近のIPOに人気化の傾向があり、初値の高騰は避けられないものと思われる。公募株はかなりの高倍率の抽選となるが、お宝IPOとなる可能性が高いので積極的に申し込みをしておきたい。

<投資戦略>



初値は急騰しそうだ。公募価格の1.5倍となる3375円以上ではVCのロックアップが解除となるが、時価総額自体が30億円程度と大きくない為、それほど重しにはならないと考えられる。また上場前はモルフォほど評価されていなかった電子部品メーカーのSEMITECが、上場後2倍以上上昇しており、短期資金の流入は必至の状況。



同社は『モバイル端末向け画像処理技術のデファクト・スタンダード業界標準)となる』事を中長期的目標に掲げており、現在国内メーカーの殆どの携帯電話の機種にその技術が採用されている。同社のソフトウェアは上記のような独自の技術をハードではなくソフトで実現可能としており、携帯端末の省電力化、省スペース化に役立っている。加えてその既存技術のハード化も推進し、様々なデジタル家電機器(デジカメ、デジタルTV)へ事業領域を拡大しつつある。

またスマートフォンにおいても対応は可能としており、現在普及が進むスマートフォンへの事業展開も期待されており、事実、アンドロイドOS搭載端末向けの開発案件を複数受注しているようだ。



初値は初日値付かずの可能性もあると考えたいが、仮に株価4500円とした場合のPERは、26倍とすでに割安感はない。しかし、説明がつかない程の割高な水準とはいえず、上場後しばらくの間、株価は乱高下の激しい展開となりそうだ。



(7/21追加コメント)



初値予想 売り気配スタート(4500円)



本日、モルフォの取引は5180円の買い気配のまま終了、初日値付かずとなった。最終段階での気配は、買い注文は330,800株、売り注文は272,500株、差し引き58,300株の買い越しとなっている。IPOでの初日値付かずは、昨年6/23のパピレス(3641)以来となった。上場初日に値付かずだった為、明日の取引は現金即日徴収の措置がとられる。



過去の事例から考えると、明日の買いボリュームは減少するものと思われ、一転売り気配スタートが濃厚。

明日の基準値は、本日最終気配の5180円が基準となる。この水準でのPERは34.5倍となっており、さすがに割高感は否めない。明日の初値については需給先行の空中戦の様相を呈しており、予想は困難。売り気配を予測するが、初値示現後はボラタイルな展開になるのは間違いないと思われる。ただ、その場合でも初値は4000円を下回るような事にはならないと予測する。

<上場初日分析>










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