ラクオリア創薬 初値予想


今後のIPOスケジュール
上場日 銘柄名 コード 市場 BB期間 主幹事 公募価 注目度
08/12 ヒトコム 3654 JQS 07/27〜08/02 野村 07/25
家電・モバイル事業のアウトソーシング受託・人材派遣
07/21 モルフォ 3653 マザ 07/01〜07/07 野村 2250
画像処理技術の研究・製品開発、及びライセンシング
07/20 ラクオリア 4579 JQG 07/01〜07/07 大和 1600 B
医薬品の研究開発及び開発化合物の知的財産の導出











ラクオリア創薬 株式会社
銘柄 ラクオリア創薬(4579)
市場 JASDAQグロース
上場日 2011/7/20
公募価格(仮条件) 1600円
PER(仮条件PER) (-倍)
主幹事証券 大和キャピタル・マーケッツ
公募売り出し総額(仮条件時) 73.6億円
時価総額(仮条件時) 212.3憶円
初値予想レンジ 1400円
需給度合(S〜D 5段階) C
注目度(S〜C 4段階)
ブックビルディング参加推奨度(5段階) ★★
短期ディーリング参加妙味度(5段階) ★★
中長期保有妙味度(5段階) ★★★
<事業内容



医薬品の研究開発及び開発化合物等のなどの知的財産の導出を行っている。

主として疼痛疾患領域と消化管疾患領域を研究開発の中核と位置付けている。

創薬の化合物の探索となる探索研究、動物を用いて安全性・有効性の確認をする前臨床試験、ヒトでの安全性・有効性安全性の評価をする臨床試験の第?相段階、までを事業領域とし、後期の段階は製薬会社に導出する事を基本としている。



A.疼痛疾患領域



疼痛(とうつう)とは、様々な病気や怪我に伴って発生する痛みの事。治療としては、痛みの原因である病気や怪我の治療は当然ですが、クオリティーオブライフ(人間らしい質のある生活)を著しく低下させる疼痛そのものへの対処も重要となってくる。

鎮痛効果が高く副作用が少なく、さらに長期間使用した場合の安全性にも問題がない、新しい疼痛治療薬が

広く市場では求められており、それに対応すべく開発を行っている。



B.消化管疾患領域



消化管疾患は、感染に伴う炎症、心的ストレス、加齢等の組み合わせにおいて発生し、人が健康的に食事をとり、適切に排泄するという機能に影響を与えている。

代表とする消化管疾患としては、胃食道逆流症、機能性胃腸症過敏性腸症候群、炎症性腸疾患等があげられ、安全性・有効性ともに優れた胃酸分泌抑制薬及び消化管運動改善薬が求められている。



<コメント>



沿革は、日本ファイザー社の旧中央研究所を前身としており、独立時にファイザーグループより支援の一環として出資を受けている。現在ファイザーグループはラクオリヤ創薬株を18.75%(上場にあたり公募増資実施後は13.48%)保有しており、買い増しや経営に関与する考えはないものの純投資として継続的に保有するとしている。



元来、バイオベンチャーIPOは人気がないものの、大手製薬メーカーのファイザーグループが出資している事などはポジティブ材料と言える。しかし、武田薬品の出資で話題となって人気化したキャンバス(4575)は、IPO直後こそ健闘したものの、その後は下落の一途をたどった経緯がある。

現在、新興市場は活況を取り戻しつつあるものの、赤字の創薬ベンチャーで、しかも公募売り出しで100億円規模のIPOが大幅に上昇するかは不透明が残ろう。

今年第1号のIPOとなった駅探は公募価格から98.9%上昇の初値となったものの、今後はIPOも選別が進むと考えられ、同列に考える事はリスクが高いと言わざるを得ない。



<投資戦略>



公募価格は1600円と上限で決定したものの、創薬ベンチャー個人投資家人気は高くなく、その上公募売り出し総額は73.6憶円とやや大型な為、消化不良の懸念が残りそうだ。

元々ファイザーが母体だった事もあり創薬案件が多い事は魅力だが、それ以上に赤字企業という事実は今のIPO市場ではネガティブに捉えられそうだ。

同社はファイザー製薬の日本法人の中央研究所だったが、2007年に経営陣を中心にEBO(従業員らが中心となって自社を買収する事)によって独立した経緯がある。ただそれ故に、他の創薬ベンチャーより評価は高く、有望な研究領域も多い。



ここにきて、一部のIPO株に物色の矛先が向かっているものの、あくまで需給面からの短期資金が中心とみられ、物色対象は横に広がりを見せていない。ただ直近IPOのSEMITEC(6626)が、初値から3倍以上になった事実は事実として今後のIPOに影響しそうだが、ラクオリア創薬よりも明後日上場のモルフォ(3653)への影響が大きいものとなりそうだ。



初値は公募価格割れを予想する。

中長期的な投資としては、上場後しばらく時間が経過し、株価や需給が落ち着いてからでも遅くないと考えておきたい。



<上場初日分析>











明日のラクオリア創薬の初値については厳しい見方が多いようです。先ず現時点では赤字経営ベンチャー創薬企業の評価自体なかなか難しいものがあります。また長期投資といえど、大化けして上昇したバイオ株などの前例がほぼない事も、投資家が成功をイメージし辛くバイオ株人気を離散させている要因でしょう。明日のラクオリア創薬、明後日のモルフォの上場が過ぎると、8/12のヒトコムまで上場日程は空白となる。またその後の上場企業は未定となっており、暫くはIPOスケジュールはタイトになる模様。この間に既上場の直近IPOから大化け株が出てくるか注目したいが、先ずはモルフォの初値示現後の株価の推移を注視したい。

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