イナリサーチ(2176)


明日(6月25日)にJASDAQ市場上場のイナリサーチ(2176)の銘柄紹介を公開いたします。会員サイト内では、上場初日分析・二日目分析から最長で五日目までのテクニカル分析を行っております。是非、ご利用ください。


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イナリサーチ(2176)
銘柄イナリサーチ(2176)
市場JASDAQ市場
上場日6/25
公募価格180,000円
連結PER(なければ単独)23.50倍
主幹事証券日興シティグループ
公募売り出し総額10.9億円
時価総額53.6億円
初値予想レンジ30万円
需給度合い(S〜D 5段階)A
注目度(S〜C 4段階)B
ブックビルディング参加推奨度(5段階)★★★★
短期ディーリング参加妙味度(5段階)★★★
中長期保有妙味度(5段階)
<コメント
新薬の安全性や有効性について、実験動物や細胞を用いて確認を行う非臨床試験が主な事業内容。
主力である医薬品非臨床試験事業とその他事業の計2事業を展開しており、前期中間期(2007年9月末)での売上高比率は医薬品非臨床試験事業92.5%、その他事業7.5%となっている。

医薬品非臨床試験事業
製薬会社など医薬品開発企業から委託を受け、開発薬物の安全性や有効性を確認するための非臨床試験を行う。非臨床試験のうち、サル試験が主力試験となっており、フィリピンの子会社INARPよりカニクイザルを入手。当社は2005年に実験動物の取扱い・管理及び愛護における世界基準であるAAALAC Internationalによる認証を国内で初めて取得、基準に合わせた管理体制及び実験方法の選定を行っている。
しかし、動物愛護の観点から実験動物の利用に関して否定的な意見が多数を占めるような社会情勢になった場合は当社のイメージに悪影響を与える可能性がある。また、サルは人と共通する感染症を持っており、エボラ出血熱のような人獣共通の感染症が発生した場合には、フィリピンから国外への輸出禁止措置がとられる可能性がある。これらのリスクは留意しておきたい。

その他事業
脱臭剤搭載装置の設置・販売及び食品試験の実施を行う。
食品試験は健康食品やその素材を対象とした非臨床試験及び臨床試験を実施、医薬品分野の経験を活かす。

前期(2008年3月期)実績見込は、売上高:32.4億円(前年比13.6%増)、経常利益:3.2億円(前年比62.3%増)。今期(2009年3月期)業績計画は、売上高:38.3億円(前期実績見込比17.9%増)、経常利益:4.0億円(前期実績見込比23.2%増)の見込み。
主な販売先は、武田薬品工業(株)、参天製薬(株)、塩野義製薬(株)アステラス製薬(株)。
主力の医薬品非臨床試験事業は、売上のうち4割強が第4四半期に集中する傾向がある。そのため、試験のデータ検証期間の変動や追加試験の発生等により売上計上時期が遅れた場合、業績計画に対して大きな差異が生じる可能性がある事は懸念材料と言える。
<投資戦略>
今案件は、約1ヶ月ぶりのIPOということで市場の注目度も高い。
今後のIPOのスケジュールも今のところ予定されていないことから、少ない玉を奪い合う形での初値形成になるものと思われ、良好なスタートを切ることになりそうだ。

同業他社から見た場合、新日本科学(2395)があげられるが、同社はアナリストの評価も高く、年頭の日経金融新聞においても有望な新興市場銘柄のひとつとして挙げられていた。非臨床試験受託2位ということで業種的には有望といえよう。
しかし、初値が予想通り30万円で示現した場合のPERは、40倍近くになっており成長性を加味したといえど、ファンダメンタルズ面では、明らかにオーバーシュートなプライスと考えておきたい。

ただ、冒頭にも記したが現在のIPOの需給状態は非常にタイトなことから、短期的にはマネーゲームの色彩が色濃くなりそうだ。短期と割り切って投資するのも良いが、リスクは非常に高く、梯子をはずされた場合の下落は厳しいものと認識しておきたい。オーバーナイトのポジションは避けたほうが賢明か。


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レポートは情報の提供を目的とするものであり、個別銘柄の売却、購入など投資勧誘を目的とするものではありません。最終的な投資判断は、必ずお客様ご自身の判断と責任のもとで行ってください。